2016年9月8日木曜日

ベルサイユ便り

私の相棒。
夫が高校生だったころの自転車に、粗大ごみから拾ったかごをつけました。
横浜からベルサイユに越してきて一か月経ちました。
少しずつ、守備範囲を広げつつ、街を探索しています。

第一印象としては、ベルサイユ、素晴らしい街です。圧倒されるものがあります。

私達が住んでいるのは、ベルサイユ宮殿から3~4キロくらいのところで、緑豊かな住宅街です。ちょっと、いやかなり? 田舎っぽくもある。兄猿の中学などは、森の中にあります。



うちの近くの建築スタイルはこういうグラニテの壁が多く、田舎っぽいのです。

今週は用事があって、オールドタウンの辺りにママチャリに乗って行きました。
おとぎ話か、歴史の本の中のような景色の中を走り抜けて行く。
先月までは山下港を、氷川丸を見ながら自転車を漕いでいたのに、
今日は、太陽王に仕えた宮廷貴族の旧宅が並ぶ石畳の道を走っている自分。
人生って不思議。全てが現実で、それでいて非現実的。
下手な写真でスミマセン。
サンルイ寺院かと。
これも下手でゴメン。
よく見ると、ブルゴーニュ公の館とある。
オールドダウンの商店街はこういう建物。
長屋すらも格式あるところがベルサイユざます
べルサイユは、日本における京都のように、コンサバな人が多くて、お高くとまっているし、外様を受け入れないところがある、と言われています。兄弟猿は上が中学、下が小学校に行き始めましたが、名簿をみると、笑っちゃうくらい、ほとんどの苗字に「de ○×」や「le △□」が付いていました。また、構成としては白人ばかりで、東洋人は滅多に見かけません。

あまりにも素晴らしい景観の街で、どこをどう写真に収めて良いのかワカリマセン。
この写真は、FBのベルサイユ宮殿(フェースブック → 
Château de Versaillesのところから拝借。
もっと沢山写真がありますので、どうぞそちらを訪れてみてくださいね。
© EPV / Thomas Garnier
でも、今のところ大丈夫。
というか、どちらかというと、パリの時よりも、多くの方々から声をかけていただいています。お店やスーパーでも気さくな会話があって、人間味ある。パリのスーパーのレジなどは腐敗したけだるさが当たり前でしたが、もっと健全な感じです。
そうそう、道を渡ろうと横断歩道でタイミングを見計らっていると、車の方が停まってくれるのもパリではなかったことです。


そして、コンサバか、といえば、かなりコンサバでシックな装いのマダムたちを見かけますが、私、これが嫌いではない。

皆さんはフランスと言えば、どのようなイメージをお持ちですか?
このコミック、知っている方いらっしゃいますか。
フランスを舞台にした青春もの。
私は、このセシールちゃんのファッションが大好きでした。
私は、トラッドなのが流行った時代にお洒落開眼したこともあり、フランスと言えばBCBG(bon chic bon genre)でした。
それが、実際にパリに住んでいると、たま~に、そういう格好のご年配の方たちを見かけるだけで、一般的にはワイルドというか、ギラギラ、露骨なファッションの人ばかり。

それが、ベルサイユでは、老若男女がBCBGなのです。
昨日見かけた女の子は、スリムなインディゴの8分丈パンツに、丸首のネイビーのコットンカーディガンを羽織り、足元は素足にやはりネイビーのBen、そして襟元からはピンクのTシャツが覗いているという、シンプルだけど、小粋なスタイルで愛らしいこと!

他の子供たちは、戦中戦後の写真で見かけるようなシンプルでシックなワンピースを来ていたり、男の子たちも、半袖の襟付きシャツにちゃんとした半ズボン姿。だぼだぼのTシャツにフード付きパーカを着てラッパー風に憧れるちび猿が浮いていること!

昔むか~し憧れていたフランスに、21世紀になって出会ったという、やっぱり少し非現実的なベルサイユです、というのが一か月経った今の印象です。
毎度のことながら徒然なるままに書いてしまいましたが、まだ目でキャッチした情報が脳に伝わりきってなくて、まとまっていないのだと思います。

また落ち着いたらベルサイユの様子についてお伝えしますね!
季節の変わり目、どうぞご自愛のほどを~。



「はじめまして、Je m'appelle Titi」
義母が犬に襲われているところを救ったという武勇談と共に、
「はい、どうぞ。持って帰ってね」というので持って帰りました。