2014年11月19日水曜日

子供に何を伝えよう

横浜の紅葉は12月初旬が盛り。
今は銀杏だけ、黄金色。
横浜に来てから、ブッククラブに入ったことはもう書きましたっけ。

みんなで何を読むかを決めるので、自分の偏向と異なる本を読む機会を得るし、他の方の読後感想を聞くのはEye Openingなことが多いので、楽しく参加しています。

すでに、ブッククラブのおかげで興味深い本たちに出会っており、そのうちの一冊が、この「Battle hymn of the Tiger mother」です。

これについて思ったことがあって、長々と書いていた矢先に、高倉健さんが亡くなったと知り、それまでに書いた文章がどうでもよいように思えたので書き直しです。


それでも一応、「タイガーマザー」について書いておくと、この本は、中国系アメリカ人ママ、Amy Chuaが書いた何年か前のベストセラーです。


同書を著者の言葉を借りて説明すると
「これは母親と2人の娘の物語である。本来は、中国(系)の親たちが子育てにおいて、いかに欧米の親たちよりも優秀であるかを示す話(後略)」です。失敗談もあるのですが、主となるのは中国系親の教育に対する姿勢についての本です。涙あり、笑いあり、激しい衝突あり、のジェットコースター級ドラマです。

この本で何に感心したかというと、このタイガーママの子供への献身ぶり。著者は忙しいワーキングマザーなのに、娘のピアノの練習にはつきっきりだし、良い先生のためには往復4時間の距離でも連れて行く。全体的にやり過ぎと感じることも多いのですが、それにしても、自分の身体・心にむち打ってまで、本当に熱心に子供の教育をしているのは分かる。私のぐーたら子育てにカツを入れられ、私ももっと教育に力を入れよう、と感化されつつありました。


そんな矢先、高倉健さんの訃報が...。
陰ながら健さんファンだった私。寂しいです。
その高倉健さんの座右の銘は
「往く道は精進にして忍びて終わり悔いなし」
生きるというのは努力すること、その人生には悔いはない、という意味でしょうか。
まさにそのようにして生きた方だったんだろうな。

また高倉健さんのお母様は、健さんに「辛抱ばい」と教えたそうですね。
なんと厳しく、真実なる言葉。

人生って耐えがたきを耐え、ということが多いよね。才能、能力、そして誠意がある人ほどそうなんだろうな。多くの壁にぶち当たって、辛抱して、努力して、辛抱して、それでも前に進もうとする。

人生はつらく、それでも道を歩まなくてはならない。
そんなことを、私にまだ子猿たちに言えない。
人生は楽しいもの、と信じて疑わない、未来に対して希望しかもっていない、能天気なあいつらに、そんなシビアな現実を伝えられない。
でもそのうち、伝えるときが来るんだろうなぁ。

タイガーママのような、大騒ぎな子育て法もあれば、 
「人生、辛抱ばい」と一言伝え、全てが伝わる親子もいる。 


私の子育てのゴールは、努力をする子になってもらいたい。真摯に生きて欲しい。

そのため、今は子猿たちにもっと努力してもらいたい、努力する習慣を付けて欲しい……ということ。
それには母猿も努力しないとね。
具体的には、今までより時間を割いて子猿の勉強に向き合い、自分もいろいろなことに対して、もっと真摯に努力しようと思った次第です。

三日坊主にならないようにね~、という皆様の声が聞こえてきそう。

頑張りますです~。