2014年11月5日水曜日

10才の壁とは

ご無沙汰しております。
秋は行事が多くて、まだバタバタしています。

まず、10月後半、子猿が通うインターナショナルスクールでは英米の学校にならって1週間お休みがありました。ハーフブレイクと呼ばれる、この秋休みはこんな風に ↓ 過ごしました。


これじゃ何かわかりませんね。
箱根に行ったのです。
仙石原では子猿も私もすすきの海の中でおぼれそうになったり……
息をのむほど美しい芦ノ湖畔を散歩したり……
あとは、ようやく蚊が少なくなったわが家の庭で初BBQをしたり
(これはマシュマロをあぶったもの)
……のんびりブレイクに続いて、ハロウィンがあって、
元町・本牧と横浜のハロウィンはすごかったですよ~。
東京ディズニーランドさながらでした。
元町ユニオンで見つけた北海道産の西洋カボチャ。(高かった!)
フランスの義母に写真を送ったら、
「これは偽物?」
林檎でもカボチャでもきれい過ぎるくらいきれいなのよねぇ。
一昨日、文化の日は運動会でした。
フランスの学校では運動会がなかったっけ。そう思うと、フランスってほんと、学校行事が少ないですね。
綱引きはしたよ!
日本の運動会と比べると、インターの運動会はシンプル。
競技数も少ないし、子供たちも事前練習をしていないようだし、半日イベントだったし。
でも、そのせいか、子供も親もストレスなく、純粋に楽しんでいたように見受けられます。

ここでようやく主題に入ります。10才の壁です。キーワードは、「楽しむ」ということ。

いやね、子供中心の催し物が連続する中で、親の役割って、「お膳立てしてあげる」ことなんだな、とつくづく思ったのです。何をお膳立てするかというと、子供たちが楽しめるよう、楽しい想い出をたくさん持てるよう、セッティングしてあげることなんだな、って。
旅行然り、ハロウィンでも、何でも。

何甘やかしたこと言ってるの!って思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、こういう楽しかった記憶というのが子供たちの財産になるんだと思うのですよ。

どこかで聞いたことですが、9・10才までで脳みその形成の第一段階が終わるそう。これ以降は、その脳みそをベースに、更なるシワを刻みながら人生の複雑さに挑むことになるらしいです。

だとしたら、楽しい記憶をたくさん蓄積している脳みそは、先々つらいことがあったとき、めげる前に、「昔はあんなに楽しいこともあったわけだし、きっとこの坂道の向こうにも楽しいことがあるかもしれない」という風に考えるかなぁっと思ったのです。

さらに、この10才という脳みその発達の観点から考えるに、「10才前の子供に、あまりプレッシャーも与えない方がいいんじゃないか」とも思ったり。
それよりも、自信を持たすことにフォーカスした方が得策ではないか、と思ったのです。
自信って、持った者勝ちなところあるし、成長とともに自問自答が多くなり「さぁ自信持て!」っていわれても、なかなかそうはいかなかったりするしね。

……というのは、インターの運動会で、そんなにスポーツ得意じゃない子供たちも、みんなすごくいい笑顔で楽しんでいるのを見て、ふと自分の悲惨な運動会を想い出し、この結論に至った次第で。

運動音痴なのはもう言いましたっけ。
運動会の前は体育の時間が増えて、行進やら競技の練習練習。学校全体でテンションが上がってきて、言わずもがなのプレッシャーを感じたものでした。
運動会当日はといえば、みんなの親御さんが必死な顔で応援している中、子供だった私は心臓バクバク言わせながら、もうそれはぶ様な姿をさらしたもの。徒競走では緊張のあまり、転んだこともあったっけ。
当時の大人は、結構残酷で「あ~あ」とか「みきちゃん、体大きいのに駄目ねぇ」とか言うし、級友らは遠慮なく罵る、先生も「なにやってんだ!」と怒鳴る、そういう気風でした。
ま、昭和ですからね。

今思うのは、あの手のプレッシャーは不要だったし、ああいう評価は子供にしちゃいけない、ということ。大体、たかが運動会じゃない、ねぇ?

これら幼少のトラウマより、ワタクシメ、もうスポーツ、そして体を動かすことに対して苦手意識に拍車がかかり、内気な人間になっちゃってねぇ(!?!?)

そうではなく、もしあの頃に、「スポーツはマイペースに楽しめばいいんだよ」と諭してくれる人がいて、学校でも、運動神経が鈍いコ向けのスポーツ(散歩とかゆっくりマラソンとか?)を紹介してくれてたら、劣等感なく、また苦手意識なく、気長にスポーツを楽しめる若者となっていたかもしれない、と思う。
(今はもう大丈夫。開き直りのオバサンパワーで、できなくても、ぶざまでもやりたきゃやっちゃう)

あと、周囲の子供もね、あまりきついこと言わないように、大人が環境を作ってあげるべきだと思う。
子猿たちの今の学校では、意見言うときはポジティブなことだけ、という約束があるというのもすでにお伝えしましたっけ。批判、アドバイス的なことはいわんでよろしい、とのこと。
これを聞いたとき、最初は「それじゃ勘違い人間を育成しちゃうんじゃないの?」と危惧したけれど、今は、「いんや、それでいいんだ」と思うようになりました。

今は現実を見据えるよりも自信を積み上げる時ですからね。
兄猿は来年10才、そのあとにはちび猿がいるしね、踏ん張りどころです。
そういうわけで、母猿は今日もせっせとお膳立てを続けるのでした。


次のイベントはクリスマスバザー
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