2013年5月31日金曜日

今週の子猿弁当

相変わらず雨が多い一週間でした。
ついに、アパートのセントラルヒーティングが停まり、家の中も冷え冷えとしています。明日から6月ですから当たり前。でも寒い。

それでも、月曜日は天気が良かったので、子猿のお昼はSerres d'Auteuil、ローランギャロスの隣の植物園で、ミニピクニックにしました。

雑穀米(キヌア、玄米、黒米、白米)のミートボール乗せ。
おいおい、一品かい? という声も聞えてきそうですが、うちは基本一品です(きっぱり)。
じゃないと機嫌よくやってられませんって。
ミートボールの中には、紫キャベツ、春玉ねぎ、ニンジンなどを入れ、とんかつソースも入れて焼きました。味がしっかりつくせいか、ちび猿のお友達のマテオ君が見事に完食してくれて、おばさん嬉しかったよ。

デザートは、ぶどう、イチゴ、ヨーグルトなど。

今日、金曜日は気温10℃から18℃の間の曇り空。でも珍しく、雨マークのない日でしたので、ちょっと強引ながら、またピクニックしました。時折聞こえる、ローランギャロスからの歓声が唯一初夏の風情ってなもんで。


雑穀米、七面鳥のフィレ肉でいんげん巻を作ったのですが、試食してみると、お肉がぱさぱさで固いので、薄切りにしたもの。子供たちがみんな「これ、Roulette(お肉の巻いたやつ)?」と不思議そうに食べてました。ほんとよね、こんな適当なおかず作るの私くらいよ。卵焼き、ひじき。
余りに彩りがわるいので、副菜のプチトマトも載せます。
こんな可愛いかごに入って売ってるところが
にくいですよね、おフランス。
子供たちは寒くっても、何でも、ピクニックがいいんですって。たくさん遊べるからって。

ついでに、今週やった野菜グリルもご紹介。
茄子とカブ。夏野菜と冬野菜(春カブですが)。
本来なら、茄子などの夏野菜、サクランボ、メロン、プラム類などの夏果物がスペインやモロッコからわんさかやってくるころなのに、今年はひそやか。代わりにカブが美味しいこと!冷春・冷夏のフランス、農業国としては心配です。益々不景気になりそう。

これはただのグリルのようですが、思いつきで、焼く前に塩麹をもみこみ、そのあとオリーブオイルをかけて、天火で焼いたところ、すごくおいしいの! 野菜の甘みが引き出されて、もうこのままパクパク。

今週のワタクシですが、青い作業着に身を包み、髪をバンダナで覆い、台所の壁のペンキ塗りをやり遂げました。ペンキが乾くと、思ってたよりきれいな仕上がりです。でも、思ってたより大変でもありました。つぎのプロジェクトはリビングの壁ですが、これは8月にやっつけます。最終目標は、年内に家全部壁塗り完了です。ぎっくり腰にならないよう、少~しずつやっつけるつもりです。

週末はゆっくりごろ寝~、と思っていたら、先ほど義理の母親より、「是非、夕食でもいかが?あなたの家で」という恐ろしい倒置法のメールがきました。
お蔭で、指先からペンキを落とす間もなく、買い出しですわ。

皆さんもどうぞよい週末を~♪

2013年5月29日水曜日

Why Women Still Can’t Have It All 女性にとって大切なものは何か


また曇り空に戻った今朝のパリです。
太陽は見えないし、肌寒いし、季節の迷子になりそうなのですが、大丈夫。
というのも、近くのローランギャロスでは「全仏テニスオープン」が開催中でして、シャトルバスやら人の往来が増え賑やかなこと! 「全仏オープン」=初夏ですからね、寒くても初夏。曇っていても初夏、です。もう黒っぽい服はダメ、タイツもダメ。寒くとも素足でやせ我慢の季節が来ました、トホホ。

さて、今朝はリオデジャネイロに住む友人から、「ちょっと、ミキ! この記事読んでみて! 目からウロコ、本当に頭殴られた感じよ、読んで感想聞かせてよ!」という、ブラジル人らしいパッションもりもりなメールが届きました。はいはい、とリンクをクリックすると……あのぉ、ポルトガル語なんですが。

でもキーワードを頼りにたどり着いたのがこのリンク

http://www.theatlantic.com/magazine/archive/2012/07/why-women-still-cant-have-it-all/309020/6/

関連和文記事はアンマリー・スローターで検索するといくつか出てきますし、グーグル翻訳かけてみてください。

スローター(女史)氏は、前国務長官のヒラリー・クリントンの政策担当者だった人。それなのに任期途中にして、「子供と時間を過ごすため」退任し、この「Why Women Still Can’t Have It All」というエッセイを発表し反響を呼んだようです。

Why Women Still Can’t Have It All……直訳すると、「なぜ未だに女性は全てを手に入れられないのか」……ちょっとセンセーショナルなタイトルですよね。だって、アメリカでは女性であろうとキャリアも家庭も両立できるんじゃないの? わたしたちもいつかそうなれるんだって信じて頑張ってきたのに、何よ、あれは虚構だったっていうの? と。

そんな裏切られたような気持ちから、長文にもかかわらず食い入るように読んでしまいました。

曰く、

「男女平等の世の中になり(アメリカではね)、女性は家庭もキャリアも得られるようになったというけれど、それは幻想だと思う。」
「男性は大黒柱、女性は家事育児というのは社会が決めただけでなく女性には、母性というものがあって、自分で子供の面倒を見たい、一緒に過ごしたいという欲求がある」
「どんなに重要なポストに就いていても、仕事では代役を見つけることはできるけれど、子供には私しかいない」

などなど。ふむふむ。

わたしも、たった9カ月のワーキングマザー経験を終えたばかり、初の二足の草鞋に、大変だと思うときもありました。産休代理という、長期的な責任をあまり感じなくてよいポストだったのにそうだったのですから、もし、もっと上級の重要なポストだったり、部下の将来を担う立場だと、仕事と子育てとの両立が大変だということは容易に想像できます。

そういえば、7,8年前に出会ったアンマリ――そう、スローター氏と同じお名前なので思い出したのかもしれません。アンマリー、以前は、ルーブルのキュレーターとして、仕事と家庭を両立させながら働いていたけれど、ある時に辞職したそうです。
「勿体ない!」
というと、
「う~ん、でも私の家族の場合、私が働いていない方がよくファンクションするの」
というお答え。なるほど、そういう家庭はあるでしょうね。けれど、共働きでないと人間失格みたいなところがあるフランスでも、働かない、という選択があるんだ、とどこかほっとしたものでした。
……ただし、ですね、「働ないことで経済的な引け目はない?」というわたしの不躾な問いに、「それはないわ、私も相続があって、お金は夫よりもあるから」と、これまたはっきりと教えてくれて……。やっぱりわたしは働かなくちゃ、と思ったものです。


――そんな余談はおいておいて、アンマリー・スローター氏のエッセイに戻ると、
・学校の就業時間をワーキングマザーに沿うようにしたらいい、といいます。
       ……フランスはこの点、既に対応しています。ただ、これは子どもにとってはどうなのかなぁ、学校にいる時間が長すぎて疲れないかしら?と思ったりはします。

・以前は、エリートたるもの、若い時から成功への階段を一気に上り続ける、というパターンが主流だったけれど、寿命も延びた今、そうでないキャリア計画があってもいい。例えば、子供が成長したあと、50代あたりからまたキャリア戦線に戻れるような、そんな計画を立てたらいい。
  ……これは本当にそう思います。子供を持つことを望む女性でしたら、そういう考え方もあり、でしょう。若いうちは、子育てを楽しみにながら、将来の自分のキャリアに必要なスキルを習得したり、情報収集し、子供達が手から離れたら即アクション取る、という計画。
でも、起業するならいいですが、50過ぎた人材を雇ってくれる会社、フランスでは少ないです。将来そうなるといいな。

・とにかく、オフィスで長時間働くというのが美徳という概念を捨てるべき。業務によっては、オフィスでなくてもいいこともあるし。
などなど。

今後は雇用側にそういう理解がないと、女性が社会で活躍し、一方で子供が笑顔で過ごせる社会という2つのゴールは達成されないと思う。ベルカセム女性権利相(そうです、最近は新しい省庁がシャンピニオンのように次々と生まれています)には、こういった啓蒙活動に力を配分してもらいたいです。






2013年5月27日月曜日

子猿に学ぶ言葉の使い方


ようやくパリの5月らしい、カラッと晴れた月曜日となりました。
全仏テニス「ローラン・ギャロス」は今日からスタートのようで、子猿たちの通学路は、鳩の落し物もきれいに掃除され、路駐の車も撤去され、新緑の回廊に。

今朝、学校に向かっているとき、兄猿が、何故こんなに警察官がいるのか、と聞きます。
「ローランギャロスが始まるから、警備にあたっているのよ」
「なんで? 」
「ほら、物騒な世の中だから」
「なに、ブッソーって」
「悪い人が一杯いるってこと。テロ(じゃわかんないか)……変な風にモノを理解して、危ないことをする人がたくさんにいるのよ」
「ママ、じゃ悪い人じゃなくて『変な人』でしょう」

……そうですね。テロリストは極悪なオリジンを持つ人もいるでしょうが、現在の社会の形を理不尽に思って、変な思考にはまってしまった人の方が多うそう。
兄猿は日本語力が足りない分、私のつたない説明から導きだした答えは、「変な人」であるべき、だったのね。はい、わかりました。

そういえば、今朝は兄猿よりフランス語も学びました。
「Je ne l'aime pas」でいいのかな? 食べ物などで嫌いなものがあると「これ、キライ!」というの。このフレーズは義母の前では禁句とされています(ホントは私の前でもなんだけどなぁ)。
田舎の別荘で、これを言ったら1ユーロ支払うことになっているという徹底の仕方。
朝からこのチョコタルトを食べたのです、兄猿
今朝は朝っぱらから兄猿が昨日のタルトを食べたいと。ま、朝は何でも食べてくれれば御の字と思っている母猿は、小さな一切れを兄猿に上げ、兄猿、フランス語でちび猿に「食べる?、おいしいよ」と聞く(ちび猿が好きじゃないことを知っていて)。ちび猿は「Je ne l'aime pas」と拒否。すると兄猿、待ってましたとばかりに、
「お、禁句だぞ」
チビ「いいんだ、ここはおばあちゃんのうちじゃないから」
兄「でも、ça ne rapporte pas le bonheur (スペル違う? 「(これキライという言葉は)幸せをもたらさない」)
……何と的確!
そういえば、スラング入っていないフランス語って的確だなぁ、って思うこと多いの。
ちび猿もグーの音も出ませんでした。

そのちび猿。金曜日は、雨降りで肌寒い一日でした。ちび猿、養蜂園を訪れるという遠足の日でもあり。
フランスの学校って、ちょっとやそっとの悪天候には負ケナイ。行程を変エズ、それも傘などササナイ。
気の毒にねぇ、と思いつつ、いつものように夕方お迎えに行くと、ちび猿、ギャルドリー(学童)を飛び出て抱きついてきます。

「あらあらどうした? 」「……」
「イヤなことあった? 」「(頭を横に振る」)」
「遠足どうだった? 」「……」
「どうして泣くの? 」「……早くママのところに行きたかった」
……感動の物語でしょう? 

ってちょっと違うのですよ。
後で聞いた話と推察から再構築すると、「遠足は寒かったし、(なぜか)蜂も見えなかったし、すごく疲れちゃって、(なぜか)お昼はチップスだけで、いつもより早くに学童に送り込まれたから早くうち(=ママがいる)に帰りたかった」というのを日本語ですぐに説明できないから、集約したらこのような感動のセリフになったのです。

さらにのろけると、就寝時、子猿たちは、キスとハグを要求します。兄猿はしつこくってずっと抱き着いてる。
「いいかげんにしなさい」というと
「でも、ぼく、ママが好き過ぎて離れられない」

!!!
これもね、きっともっと日本語が達者であれば、「行かないで」「ずっと一緒にいて~」って言うンだと思う。そうなると、ちょっとありきたりというか、感動度は落ちる?!

ボキャブラリーが少ないからこそ、日本語が正確になったり、言霊度が高くなるもう一つの例として、アメリカ育ちの姉の子供たちが2,3歳のころ、兄弟が悪いことしていると「あや、良くないことしている」「ジュリアン、良くないねぇ」と言いつけに来てました。英語の「Not good」の直訳なんだけど、幼子の悪さは、「悪いこと、いけないこと」というより「よくないこと」という方が正確な気がしたものです。

言葉って面白いですね。正確だったり、要約したセリフはハートを直撃する。

そうやって考えると、現代語の「凹む」とか、「ありえない」とかって、普通に表現したら重すぎたり、衝撃的すぎることだから、わざと軽くするために作られた言葉?その背景には救いがない世相があって、直球では耐え切れないから敢えてあいまいにするのかな?

徒然なる今朝の長~いつぶやきでした。
どうぞ良い一週間を!





2013年5月25日土曜日

今日のお子猿ランチ


あっという間に金曜日となりました。

今週のパリは本当に寒かったこと! 特に今朝は5℃くらいだったので、ついに地下にある倉庫より兄猿の冬のブルゾンを取ってきました。兄猿用の春・秋用のブルゾンは、冬が明け、兄猿に着させたら見事に七分だけになっていました。チビ猿はちびだから大きすぎるだろうな、と思いつつ着せてみたら、なんとぴったり。子猿たち目、どんどん成長しているのですねぇ。感謝です。

今週は月曜がパンタコート/ペンタコステの祝日でしたので、子猿のランチは今日だけでした。鶏のもも肉をバターで焼いたのを紫キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、赤ワインでちょっと煮したもの、レンズ豆の水煮、白米2、玄米1.5、キヌア0.5、黒米大匙1で炊いた雑穀米に……



フルーツサラダです。手元にあったキウイ、オレンジ、バナナを切って混ぜただけです。

本当は火曜日にイタリアンレストランで食べた、このフルーツサラダを再現したかったのですが



……午前中のすさまじい豪雨に買い物をさぼってしまったのでした。

フルーツサラダって、元々あんまり興味がなかったのですが、胃が弱い夫とフルーツ好きの兄猿のおかげで、ちょっと見直している一皿です。あと、カタールに住んでいた頃、野菜より、フルーツサラダの材料になるような季節感ない果物の方が手に入りやすかったので(季節感ないアメリカ人が多いから? )あの頃より、研究が始まっていたかも……。
私にとってのベスト・フルーツサラダには、パイナップル、オレンジ、バナナは絶対必要、それに林檎か洋ナシ、イチゴ、マンゴ、キウイ(キウイは時間が経つと苦くなるので注意)などがいい感じです。ぶどうも種を取る気概があるならどうぞって感じかな。これを混ぜるだけ。もしオレンジのジュースがあまりないものだったり、酸味がきつすぎるようだったら、レモン汁と粉砂糖を、サーブする直前にかける。大人の集まりなら、ラム酒もちょろっと。そしてフルーツは小さ目に切ることも胃弱な人にはお薦めです。

今日は子猿とそのお友達を学校に送り込んでから、ブローニュにある、Pedra Altaだっけ? そんな名前のシーフード屋さんに行ってきました。

ポルトガルのチェーン店のようなのですが、食事時はいつも行列ができていて、気になっていたけれど行列嫌いの夫は誘えないし、試す機会がなかったレストランでした。

フォトログ、行きますよ~。
すごいでしょ?何でしょう
ムールとあるのに、大きなエビ付き!大きさをわかってもらえるようにパンを置いてみました。
これで一人分だって!
ムールとこのフリット付いている。3人分ってところかな
そしてカニが2杯!味噌が美味しかったこと!これには
ちょっと残念な仕上がりだけど寒い日には嬉しいトマト・シーフード・ご飯スープみたいなのがついて
20ユーロしませんでした。
ムール+フリットも同様
調子に乗って我が青春のチョコレートパフェまで食べてしまった!
もう、おなか一杯頂きました。スゴイ満足感でした。たまにはいいですね、こういうのも。

今週は火曜日も友達と優雅なランチでしたし、エンゲル係数が高かったけれど、いいよね?
貧乏性で、こういして自分の食事などにお金をかけることに罪悪感があって、そんなみみっちい自分が情けないと嫌だったころもあったのですが、最近は、これは私という人間の来歴なんだ、と受け入れることができるようになりました。これから先の人生はありのままの自分をどんどん受け入れることが出来そうな予感です。がさつで野暮な奴ですが、どうそお付き合いくださいまし。

寒いパリですが、この気候が好きなのか、ベランダのテッセンがこの春、たくさん花をつけてくれました。この鉢買ったのは確か4年前。その美しさ、今年が最高記録だと思う。



明日は何しようかな。
皆さん、どうぞよい週末を~!

2013年5月21日火曜日

パントコートの月曜日

今日はパントコート、聖霊降臨祭の月曜日。フランスでは、学校は休み、会社は多くのところが勤務日という中途半端は祝日です。

パントコートと言えば、昔、洗礼の準備をしていたときに、パントコートはどんな日ですか、と神父に聞かれ、ほかの質問は大概答えられなかったのに、このパントコートは覚えていて、得意だったことを思い出します。復活祭から何日目かに、イエスが聖霊の証の灯として使徒たちの頭の上に現れた、そういう日と覚えていますが、どうでしょう。正解率60点くらいでしょうか?


週末から雨降りのパリですが、昨日、日曜のミサは歓び一杯でした。

12歳のディアンという女の子が、日曜のミサの中で洗礼を受けたのに立ち会ったのです。フランスでは多くのカトリック教徒は幼児、……生まれたあと1年の間に洗礼を受けカトリック教徒となるのが普通。あとは、学校でまとめて洗礼を受けたり、もっと大人になってから個々に洗礼を受けるかと思っていたのですが、ディアンちゃんは何故12歳にして、1人で洗礼を賜ることになったのか。何を思って入信することを決意したのか。白いパンツスーツがお似合いで、健康の光に輝くディアンちゃんが両親、名付け親たちに囲まれ、おでこに聖水を浴び、神父の質問に「信じます」と応えている姿に胸が熱くなりました。
神よ、人生よ、若きディアンちゃんを裏切らないであげてください。

午後は義理の叔母が食事に来訪。雨の日のお客様は有難いですね。家の中がぱっと明るくなります。


大した料理ではありませんが、写真を取ったのでアップしましょう。

ウサギのコンフィとローストポテト
フランスに来て早13年。ジャガイモ料理も色々作るようになりましたが、私の心はいつも、子供の頃に過ごしたイギリスの学校給食に出てきたローストポテトに戻ります。これの再現の仕方が長いことわからずにいたのですが、イギリス料理、難しいはずはない。ひょんなことから作り方を発見。固ゆでしたジャガイモに脂(ここではコンフィに使ったオリーブオイル)と塩をまぶし、220℃のオーブンでこんがり焼くのです。外部分が、焼き芋の外側の内側の固い部分風に噛みごたえがあって、中はジャガイモの甘味ぎっしり、しっとり、ほっこり。 イギリス料理、万歳!なのです。
見た通り、グリーンサラダ
トーム・ド・サヴォアとサン・フェリシアンとかそんな名前のとろけるチーズ
エッヘン、私の腕も上がったでしょう?
……なんて、ウソバレバレ。ジモティ自慢のオートィユ通りのパン屋さんの
シャーロット・オ・ショコラ。羽のように軽くって素晴らしかったです

引き続き雨降りの月曜日。
仲良しの母娘が2組、拙宅を訪れてくれました。
女の子って会うたびに輝きを増していきますね!楽しいひと時のあとのバイバイのたびに、「倖せになるのよ!」って願わずにはいられないお節介オバサンです。

そしてオバサンのいい加減なお菓子をオイシイと食べてくれてありがとう。


子猿たちに、なぜか不人気なチョコチップクッキー。米粒型のお砂糖をかけて
媚を売ってみた。

……けど、そんな安っぽい愛情は焦げ付いてしまい……


一方、媚売らずのアップルケーキ。どうせ子猿たちは林檎の焼き菓子は
食べないし、と思っていたら、食べてくれた!
雨降りの日は、気持ちが落ち着いて実は好き。
ちょっと退屈で、さびしいんだけど、今回はお客様たちも来てくれたし。
すみれちゃんが来てくれたときの「ぐりとぐら」のような気持ちです。

みんなありがと。また遊ぼうね。




2013年5月18日土曜日

今週の子猿ランチ



冒頭から、大したことないご飯の写真ですみません。

今週から、月曜日と金曜日は、子猿たちをお昼に引き取って食べさせています。これからは備忘禄として、子猿ランチをアップしようと思い立ったのです。

フランスの多くの学校は、昼を家で食べるか、学校で食べるか選べるようになっています。公立校だと、給食室のキャパより、専業主婦の家庭では強制的に昼に子供を引き取らなくてはならないことも多々あります。
見た感じでは、結構な数の児童が保護者に連れられて帰宅しているようです。子猿の学校ですと、12時に迎えに行って、13時45分までに送り返すことになっています。

先学期までは、仕事をしていたし、肌寒い季節だったので、週4日(水休なので)学校で給食をたべさせていましたが、今学期はせっかく良い季節になったことだし、少し節約にもなるし、と週2日はうちでご飯を食べさせることにしました。学区外の学校ということもあり、一食9€近くもするのですよ、子猿の学校。学費より高いのです。

さて月曜日は、ちび猿の友達、マテオ君も一緒にうちでご飯を食べました。



この日のメニューは、冷凍食品ピカール社のチキンスティック揚げと、白米・玄米・黒米・キヌアを混ぜて炊いたのをホウレンソウ、玉ねぎ、ベーコンで炒めたチャーハンもどき+ヨーグルト。
マテオが「この黒いものなに?」とご飯を指して聞くと、ちび猿が「そうか、知らなくて当然だね。これは日本のご飯でね」と得意気に説明していました。こんないい加減なチャーハン、果して日本で食べている人はいるのでしょうか。

金曜日の今日はお天気が少しだけ良かったので、学校の近くの公園でお友達のアヤネちゃんも一緒にピクニック。


焼き鳥もどき
揚げじゃが
黒豆の煮たのと白玉
……夜ご飯は何にしようかな。キヌアを使ったサラダに、熟れ熟れのアボカドを入れて作ってみようかな。あとは残り物でいいっか。

ワインを飲みすぎないよう、気をつけますわ。皆さんもどうぞ良い週末を~!

2013年5月13日月曜日

春休みが終わりました

フランスは、水曜日から飛び石4連休でした。
その上、これが学校の春休みの終わりと重なり、冷春(という言葉があるのなら)のため、土曜、日曜はすごい渋滞でした。

うちはこれを避けるために、土曜の夜10時過ぎに義理両親の田舎の家を出発し、パリに就いたのは日曜日の真夜中の1時。昨日の日曜はこの夜間移動の疲れを取るのに費やした感あり。

夏の日本への帰省は、安さがゆえに中東周りの航空券を買ってますが、果して老母(私)、体力持つのでしょうか。

さて、田舎。
短い滞在でしたが良い気分転換になりました。
最近ハマっている浅田次郎の本4冊持っていき、暖炉の前の肘掛け椅子の主と化し、全部読んじゃった。上質なエンタメ作家なのですね、いい作家を知りました。

ところで、そう、暖炉が必要な寒さなのですよ、今年のフランスは。

En avril, ne te découvre pas d'un fil ; 
En mai fais ce qu'il te plaît.
"

5月が来るまでは、糸一本脱ぐな、ということわざがあるフランス。要は5月には陽気がよくなるがそれまでは油断するな、ということなのですが、お~い、5月も寒いのはどういうことじゃい。
 

それでも野原にはゆっくりと春が訪れていて……


子猿たちも野生に帰り……


草むらの中でかくれんぼしている姿は、フラワーフェアリーならぬ、草の精のバッタ君。


何が楽しいのか、この野原にて毎日午後を過ごしていました。私が暖炉の前から唯一離れていた時間。かくれんぼ、けもの道づくり、あとはもう草むらの中に飛び込んだり、泳いだり。
いいね、少年て。見ているだけで楽しくなりました。


この涼しい気候が合うのか、今年は、鈴蘭とこの野生のオーキッドが群生していましたよ。

今日から久々に専業主婦です。入らない気合いを入れて、いざ掃除機。
どうぞ良い一週間を!


2013年5月5日日曜日

母のチーズケーキ

パリでは椿は春に咲く花。今年はよく花がつきました
職場を去るまで余すところ2日となりました。
産休代理で小さな雑誌社にて9か月近くお世話になったのでした。
本当に楽しく、学ぶこと多い職場、同僚たちとの日々、お別れはさびしいけれど、Change is goodと前向きに捉えています。
テッセンのつぼみも膨らみに膨らんで、
見ている方がドキドキしています。

今日、日曜日は、最後の日に職場に持っていこうと、チーズケーキを作っています。
このレシピは友達から頂いたものを私流に簡略化したもの。昔母が作ってくれたのとよく似てます。

NY風チーズケーキ

クラスト部分

大匙2~3杯のバターを室温にしたもの
クッキーをひと箱。200グラムくらいでしょうか。フランスではスペキュロスを使っています。日本で母はリッツのクラッカーやマクビティーの胚芽ビスケットを使っていました。
クッキーを粉々にして、バターを練りこみ、ケーキ型の底に敷き詰めます。



クリーム部分
クリームチーズ700g
全卵3個
砂糖150g
レモン汁1個分

材料を全部ボールに入れて混ぜます。

先ほどのクラストを敷いてあるケーキ型に、このクリームを流し込み、オーブンで170℃で40~50分焼きます。予熱炊きも必要ないと思います。焼き時間は、型の大きさによって、クリーム部分の厚みも違うでしょうし、オーブンによっても違うと思うので、焼き色がついてきたら引き上げる感じで……。
今日はブルーベリーを入れてみました
ケーキを出したらオーブンを220℃に上げます。

ケーキに、サワークリーム250cc(フランスだったらクレームフレッシュ)に砂糖大匙2を加えたものを上に塗り広げ、220℃のオーブンで5分ほど加熱。

出来上がりです。1日2日置いた方が美味しいと思います。

私が子供の頃は、日本でこの材料を揃えるのが難しくて、フィラデルフィアのクリームチーズがアメリカに比べると高い高い、と母がボヤいていました。
それが小学校高学年の頃に、給食でKiriの10g個装バージョンのクリームチーズが出てくるようになって、まだクラスの皆はクリームチーズを知らないから、「気持ちわりー」とか言って残していたではないですか!食い意地張っている私は、なんてもったいない、と友達が手つかずにしているクリームチーズを集め、家に帰ると母に見せて、「これはチーズケーキ用のクリームチーズか」母「あら、そうよ」、「これでチーズケーキを作れるか」とお願いしたのを覚えています。


また、あのころはサワークリームもとても高く、ヨーグルトサイズのが350円だったように記憶しています。母は、生クリームを買って、それにレモン汁を絞り込み、サワークリームのように凝固するのを使っていました。味など、子供の私には差がわかりませんでしたし、子供心に、レモン汁で液体からクリーム状に変化することに驚き、母の生活の知恵の豊かさに尊敬すらしたものです。

中一の頃でしょうか、料理が好きな友達といっしょに、このチーズケーキを作ってみたことがあります。彼女はレアチーズケーキしか食べたことがなく、私がNY風チーズケーキについて熱く語ったことで、興味を持ち、どれ作ってみようということになりました。

チーズはもちろん、給食の残り物のKiriです。その日の収穫は少なく、そうなるとチーズの分量が少ないから、とっても薄いケーキになってしまう。食べ盛りの私たちはそれでは足りないからと、卵の量を増やしたりして、かさを増やしたのですが、出来上がりは、もちろん、ぴんとが来ない味。卵が増えたけれど、膨らまないから「チーズ臭い失敗したスポンジケーキ」って感じです。英ちゃん、この時のこと、覚えているかしら。

今の日本ではもっと気軽にこれらの材料がそろうのでしょうね。


でもコチラ西洋のフランスも、あまり日本と状況が変わらなく、というか遅れているかも…。フィラデルフィアのクリームチーズがふつうにスーパーに置かれるようになったのは、去年あたりのことです。


ま、昔は流通が限られていたから、懐かしい想い出もできたわけで。




ちなみに、タクの子猿たちは、チーズが苦手なので、「気持ちわりー」といって味見すらしません。

まったくバチ当たりなヤツラめ、なのです。