2012年3月21日水曜日

一日詩デー

今日は子猿達の学校に招かれて、詩を読まされました。
「Journee de poesie、一日詩デー。フランス語以外の母国語を持つ保護者の方、子供達に他の言語を聴かせるべく、母国語で詩を読み聴かせください」とのこと。フランスで、こんな風に他の言語に興味を持っているなんて結構いい学校じゃない、と、母猿、小1上巻の教科書を持っていきました。

読んだのは、「はる」というなかがわりえこさんの詩と、その他いくつか。
途中、先生より、「ほら、フィリップ(チビ猿の名)、何か日本語の詩くらい、知っているでしょう。聞きたいわ」と振られましたが、チビ猿、困った顔で逃げ切りました。日本では詩をそらんじたりしませんものねぇ。ちなみにフランスでは、小1から一ヶ月に一つ位の頻度で詩を暗記しなくてはならないのです。さすがおフランス!ではありませんか。
子供が詩を知らないのなら、せめて言葉のリズムをお聞かせいただきたいというリクエストがあったので、兄猿には「じゅげむじゅげむ」を言わせ、無事終了。

帰りには、この「一日詩デー」の提案者である図書館司書の方より、「もののあわれ」について質問を受けたじたじ。(←この擬態語・擬音語もフランス語で説明するのに苦労しました)「源氏物語にみられる美学だと思うんだけど」というと、「あぁ、Le dit du Genjiね」と直ぐに仏訳名が出てきたりして、こういう風に日本文学、その他の文学、文化に興味を持っている人がいるのって、嬉しいことです。

たじたじだった母猿だったのですが、それでも子猿達は日本の文化(大げさねぇ)が教室で紹介されたことに誇りを感じたらしく、兄弟間も日本語で会話したり、日本語補修校の宿題を率先してやったりで、母猿は感慨深い午後を過ごしましたとさ。