2011年9月7日水曜日

パリの日本人

昨日は沢山の日本の方々に逢う機会がありました。

まず、朝。
子猿達を学校に送った帰り道、ご近所の顔見知りさんがジョギングウエアに身を包まれ軽快に走っておられるのに遭遇。
「おはようございます!」と挨拶を交わしながら彼女はブローニュの森に吸い込まれていきました。すれ違ったあと、私も何故か小走りになったりして。
走ることに夢中になられているとのことですが、大人で「夢中なこと」があるのって少数派ではないのでしょうか。
いや~、爽やかでした。

そのあと、マレ地区に足を延ばし、友人のシェフ・ミサトさんの職場にお邪魔してみました。
 ほっそりとした身をシェフズ・ジャケットに包んで、美味しい食べ物を精力的に生み出す彼女。三人の幼児を育てつつ、起業され、グルメの街パリで料理人と してやってく決意をされたミサトさん、勇敢です、かっこいいです。 それでいて謙虚で自然体で。
もう素晴らしいったらないです。

お昼は日本語教育に関する懇親会があり、出席者皆様は日本人、初めてお目にかかる方が殆どでしたが、そんな皆様の個人的な体験を伺う機会を頂きました。人の数ほどドラマがあると言いますが、本当にそうなんだな、と実感して帰宅。

そしてお迎えの時間はあっという間に来るのです。
子猿達の新しい学校、始まって二日目にして既にお二人ほど日本人のお母様とお会いしました。このどっぷりと「おフランス」している学校にも日本人の方がいらっしゃる。
先のお昼の懇親会でも、日本人の海外在住者の数が倍速で増えている、と伺いましたが、本当にまぁ、と実感する今日この頃です。

果たして、この現象は日本が住みにくくなっているからなのでしょうか。

一方で、先日のエコノミストに、若い日本人は海外志向が低くなっており、海外留学生の数が80年、90年代に比べると軒並み酸くなっているとありました。英語力もかなりまずいという。

この二つの相反するデータは何を意味しているの?

そして、ふと気づくのは、私の周りで元気に海外生活を謳歌している方、海外で活躍している日本人の殆どが女性であることです。ただ単に、私(女)の行動範囲な為 せる業かもしれませんが、日本は女性には生きにくい国であり、一方で大和撫子は勇敢なので、海外に飛び出し、幸せを求めていることが多い、という自分本位 な仮説を立ててみたり。

会社の留学制度があてがわれるのは得てして総合職=男性だから、エコノミスト誌が言うように、留学希望生が少なくなっている、というデータも生まれたのではないでしょうか。

男性にも公平にしなくてはですね。女性は男性よりも社会的足かせが少なく、自由が許されると言うところもあるのでしょう。(男性も自由になって欲しいな。我慢しすぎるは危険です。

夕方は、子猿達のピアノの先生とのお別れがありました。
フランスに音楽留学をされてましたが、ご家族の介護のために日本帰国されることになったのです。こういうときに頼られてしまうのもやはり女性であるわけで。

とにかく頑張れ、大和なでしこ!日本でも海外でもいいから幸あれ!と強く願うのであります。